東京と伊豆急下田・修善寺を結ぶ特急『踊り子』。国鉄時代に製造された車両で運転される特急は、JR東日本では唯一となっておりとても貴重な存在。近い将来、中央線系統へE353系が導入されることで余剰となるE257系に置き換わる計画だ。熱海駅で分割・併合を行って伊豆急行・伊豆箱根鉄道への乗り入れ列車があるのも特徴。
　伊豆急下田から午後の上り列車に乗車。伊東までは沿線に紫陽花が咲く伊豆急行線を北上。絶好の撮影ポイントを眺めつつ進み、乗務員が交代する伊東からはJR線。伊東線を経由し熱海からは東海道本線、神奈川県に入ると対向列車も増え分岐する路線も多くなる。特急形車両らしくモーター音を唸らせ高速で東進し、次第に都心へ。ラストは輻輳するレールや首都圏を走る電車たちとともに、東海道本線の起点・東京駅に到着。この貴重な特急列車の旅路を記録した。