1990年にJR西日本から引き継いだ宮津線は、宮津～天橋立のひと駅以外は非電化。西舞鶴を発車した気動車は田園風景の中を走り、長大な由良川橋 梁を渡る。287系はしだてと接続する宮津で宮福線を分け、天橋立でひと駅だけの電化区間を終えると丹後半島の街をつないでのんびり西へ。タンゴエクスプ ローラー編成を用いる特急たんごリレー86号とすれ違う久美浜から峠を越えると京都府から兵庫県へ。コウノトリ棲む里に出、トラス橋に架け替わった円山川 橋梁を渡ると山陰本線に合流し終点・豊岡に到着する。
1988年に宮福鉄道として開業した宮福線。1996年に完成した直流電化は電車特急乗り入れ用で、普通列車は気動車で運転される。開業時からの気動車・ MF100が宮津を発車、宮津線と別れ最大25‰程の勾配とトンネルで丹後半島を貫通して由良川の谷に出る。大江からさらに南進、荒河かしの木台から山陰 本線と並走、高架の福知山駅に到着する。