第三セクター長良川鉄道・越美南線は濃尾平野の北、美濃加茂市のJR美濃太田駅から分岐する。ラッシュも終わった時刻に発車する北濃行の5レは観光客に対応した『ゆら～り眺めて清流列車1号』。心地よい青空の週末、高山本線と別れて北西に向かい、関市の市街地から北上を始める。市町村合併によって母野駅から先はすべて郡上市内だが、まだ行程の半分にも達していない。社名の通り、美しい長良川を何度も渡るが『ゆら～り眺めて清流列車』は風景を楽しめるよう『指定列車』の速度標識がある箇所は時速30キロまで速度を落とす。山々の紅葉も美しい。国鉄時代の面影を残す木造駅舎も趣がある。美濃白鳥から先はスタフ閉塞だ。美濃太田からちょうど2時間、冠雪した両白山地を仰ぎ見て到着する北濃駅には登録有形文化財の転車台もある。ここから越美北線・九頭竜湖駅までの区間が開業することはないのだろうか？