日本有数のリゾート地、伊豆半島。伊豆東海岸線沿いを走る伊豆急行線。車両は2100系。その中でも山側の座席からも海の景色が楽しめるように改良されたアルファ・リゾート21を用いる。出発駅は静岡県内の駅としては最も南に位置する伊豆急下田駅。伊豆急下田を発車したアルファ・リゾート21は、伊豆半島東部を相模灘に沿う形で北上する。伊豆稲取ー片瀬白田では波打ち際近くを走り、車窓からは視界いっぱいに海が見える。伊豆急行線を代表する眺望だ。そこから幾つかのトンネルをくぐり抜け、海岸線に沿ってさらに北進すれば川奈崎が眼下に広がり、ほどなくして終点の伊東駅だ。伊東駅でカメラの付け替えを行い、下り列車に乗り込む。伊東駅を出発し今度は進行方向を逆に相模灘を左手に南下する。伊豆急行線の終着駅である最終目的地の伊豆急下田駅を目指す。
春のやさしい光を浴びて、伊豆急行線45.7kmを往復する旅。