N100系「スペーシア X」は、100系「スペーシア」の登場から33年ぶりに導入した新型フラッグシップ車両。東武スカイツリーライン・日光線・鬼怒川線の浅草〜東武日光間・鬼怒川温泉間を片道2時間前後で結ぶ。
　本作は、営業運転開始前の試運転に乗車して前面展望映像を収録した。埼玉県の南栗橋車両管区春日部支所を出発した車両は浅草を目指す。北越谷〜北千住間の複々線区間では、普通列車を追い抜きつつ快走。北千住から先は速度を落として走り、曳舟で亀戸線と押上へ向かう支線と別れ浅草へ到着。東武鉄道の起点となる東京・浅草からは、隅田川橋梁をゆっくりと走り、高架化工事中の「とうきょうスカイツリー駅」を抜け、曳舟から先は東京メトロ半蔵門線直通の車両ともすれ違う。北千住からは複々線となり、東京メトロ日比谷線の普通列車と併走やすれ違いを繰り返す。東武動物公園からは、伊勢崎線と分かれ東武日光線へと入り、のどかな風景へと移り変わる。東武鉄道唯一のトンネル「十石坂トンネル」を抜け、「SL大樹」を見つつ下今市に到着。ここから列車は鬼怒川線に入り、終点の鬼怒川温泉を目指す。
　「SL大樹」の整備拠点である下今市から出発した列車は東武日光線に向かう。途中、500系「リバティ」とすれ違い、JR日光線・日光駅を左手に眺めながら終点の東武日光に到着する。