1997年にデビューし常磐線の特急『フレッシュひたち』として活躍したE653系。2013年には耐寒・耐雪仕様に改造され新潟車両センターに転属した。そのうち7両編成の1000番台は特急『いなほ』専用となり485系を置き換えた。 　展望列車は新潟を発車し、白新線を北東へ。新発田で羽越本線に合流して村上の先で交流区間に入る。その後、日本海に沿って走り間島では瑠璃色に塗色変更したU106編成の試運転列車ともすれ違う。景勝地として知られる「笹川流れ」を左車窓に、単線も混じる区間を走行。新線への改良区間なども興味深く眺めながら、県境を越え庄内平野が開けると、シベリアから飛来した多数の白鳥の群れを見ることもできる。余目で陸羽西線が合流すると市街地に入り、終点の酒田へ到着。