新橋と豊洲を結ぶ「ゆりかもめ」は、沿線に商業施設や高層マンション、オフィスビルなどが立ち並ぶことから観光客や通勤・通学客と幅広く利用されている。
　夕暮れの新橋を出発すると、列車は程なく右にカーブして高層ビルが建ち並ぶ汐留に到着。かつてこの地には巨大な貨物駅が広がっていた。竹芝、日の出、芝浦ふ頭と駅が続くと、いよいよレインボーブリッジを渡る。橋を渡る区間はアップダウンが続くが、急勾配に強い新交通システムの長所を生かして列車は進む。橋を渡り終えると、台場・有明・青海からなる臨海副都心に入り、台場では富士山のシルエットを右手に望む。広大な空き地が広がっていたこのエリアも今では大小さまざまな建物が所狭しと建ち並び、開発の凄まじさを感じさせる。豊洲市場を通りすぎ、タワーマンションなどの高層ビル群が見えると終点の豊洲に到着する。
　復路は、空が暗くなり建物から放たれた光の粒がはっきりと見え始め、お台場の街に魅力的な輝きを放ち、往路とはまた違った眺めを楽しめる。鮮やかな夜景が楽しめる「ゆりかもめ」の前面展望を、高精細な4K・10bit HDRで仕上げ、現実世界に極限まで近づけた映像で楽しむことができる。