近鉄プロファイル 1章・2章 奈良線〜京都線〜橿原線/大阪線〜志摩線【ブルーレイ版】
■難波線
日本万国博開催の1970年に開業した全線地下の路線。大阪を発着する奈良線系統の全列車と大阪線の特急の大部分が乗り入れる。起点の大阪難波駅は阪神なんば線との共同使用駅。
■奈良線
ダイヤの軸は近鉄奈良-三宮間で相互直通運転が行われる快速急行。1914年開通以来の路線の象徴、生駒山越えの急勾配や生駒トンネルを阪神の車両 が駆け抜ける。一方で、旧生駒トンネルは創成期の息吹を今に伝える。列車は近鉄最大のジャンクション・大和西大寺駅を経て古都・奈良へ。
■生駒鋼索線
大阪電気軌道と密接な関係があった宝山寺や生駒山上遊園地へアクセスするケーブル路線。「ブル」「ミケ」「ドレミ」「スイート」など楽しい車両たちが活躍する。珍しい踏切や近鉄きっての秘境駅も。
■けいはんな線
大阪市営地下鉄と相互直通運転を行い、近鉄唯一の第3軌条集電方式を採用。けいはんな学研都市へアクセスする近鉄最新の路線で、生駒トンネル・東生駒トンネルなど長大トンネルが連続する。
■生駒線
一部単線でワンマンの普通列車のみ運転。ニュータウンの通勤路線と風光明媚なローカル線の表情をあわせ持つ。信貴山下からはかつて東信貴鋼索線が連絡。
■京都線
奈良電気鉄道が開通させた、ふたつの古都を結ぶ路線のシンボル・澱川橋梁は全長164メートル、ワンスパンのトラス橋としては日本一。近鉄丹波橋駅付近にはかつて京阪との相互直通運転に使用された連絡線跡が残る。
■橿原線
沿線に点在する文化財を縫うように伊勢志摩ライナーをはじめ特急が快走。京伊特急が経由する八木短絡線に対し、田原本線連絡線は回送列車のみが通過する。
■天理線
天理軽便鉄道が発祥の路線。名古屋発の臨時特急が平端でスイッチバックして乗入れる。京都線から直通の急行は線内各駅に停車。
■田原本線
大和鉄道から引き継がれた全線単線の路線は、奈良盆地の田園地帯や丘陵地を横断して新王寺へ。
■大阪線
名阪特急や阪伊・京伊特急が行き交う近鉄最大の幹線で、私鉄第2位・全長108.9kmの路線。大和朝倉―榛原間に続く33.3‰の勾配を時速 110kmで駆け上がる。青山高原を貫く新青山トンネルは近鉄最長。山中には旧東青山駅の遺構がひっそりと眠る。終点・伊勢中川は近鉄特急ネットワークの 要の駅で名阪特急は、北方の中川短絡線を通過。
■信貴線・西信貴鋼索線
信貴山電鉄が1930年に開通させた西信貴鋼索線。かつて終点の高安山から普通鉄道の山上鉄道線が路線を伸ばした。
■五位堂検修車庫
車両の全般検査と重要部検査を行う。大型クレーンにはリニューアル工事を終えたさくらライナーが。
■伊賀鉄道
近鉄と地元伊賀市の出資により、2007年に近鉄伊賀線から転換した狭軌・単線の第3セクター鉄道。引退間近の近鉄最後の中型車860系と、東急から来た200系「忍者列車」との競演もあとわずか。
■山田線
参宮急行電鉄が開通させた直線主体の路線を特急列車群が快走するなか、鮮魚列車も活躍。松阪駅と伊勢市駅はJR東海との共同使用駅。かつてのターミナル・宇治山田駅舎は昭和初期の名建築。
■鳥羽線
日本万国博開催の1970年に開業した近鉄初の完全立体交差の高規格路線。志摩地方は近鉄特急によって大阪・名古屋と直結し沿線有数の観光地へと変貌した。
■志摩線
鳥羽線開通以前は孤立した狭軌の路線で、伊勢志摩ライナーが巨体を持て余すかのようにゆっくりと急カーブを通り抜ける。単線区間を走るアーバンライナーplusの姿も。線路改良によって生じた廃線跡を横目に、列車は海を渡って賢島
近畿日本鉄道商品化許諾済/ナレーター 子守康範/制作:株式会社 動輪堂