驀進〈第三巻 関東〜近畿の蒸気機関車〉
昭和40年代、日本国内でその役目を終えつつあった蒸気機関車。国鉄の機関士としてその巨体を操り、峻険な峠を越えた経験を持つ大石和太郎にとって、慣れ親しんだ蒸気機関車が消えてゆくのはこのうえなく寂しいことであった。その引退を止める事はできないにせよ、せめてきちんとした記録を残すことは自らの役目と各地に赴き、写真はもちろん、16ミリフィルムによる高画質動画の撮影に勤しんだ。
本作品は、記録フィルムの持ち味を損ねないよう24コマ/秒のプログレッシブ方式でテレシネを行い、フルハイビジョン規格にデジタルリマスターして編集した。一般的な8ミリフィルムの画質とは別次元の高画質・高精細な画像で、躍動する蒸気機関車の本当の姿をご堪能いただきたい。
DVD版・第三巻では関東から近畿までの蒸気機関車の映像をご紹介した。迫力ある走行シーンはもちろんのこと、要所で駅や車内の様子、熱気が伝わるキャブの様子なども随時挿入している。
大石 和太郎氏 【撮影・監修】
昭和8年生。昭和28年国鉄入社。大宮機関区庫内手を振り出しに機関助士を経て運転士となる。お召列車や東海道新幹線の開業日の上り初列車『ひかり2号』の運転士も務めた。かねてよりの蒸気機関車ファン。雑誌『蒸気機関車』等への作品掲載、自主映画制作も多数。小型飛行機・船舶の免許も所持。
■登場する路線
足尾線・川越線・小山駅・汐留駅・両国駅・水戸駅・高萩駅・八高線・二俣線・参宮線・山陰本線・播但線
※現地音は収録されておりません。
制作・発売:ビコム株式会社・ソニーPCL株式会社/製作・販売:ビコム株式会社