よみがえる総天然色の列車たち第2章(21)

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蒸気機関車篇〈中編〉 奥井宗夫8ミリフィルム作品集

品番: DR-4181 本体価格3,800円+税

ドルビーデジタル 81分

2014年12月21日発売

 

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全廃まで残すところ5年となった昭和45年から、昭和48年にかけて撮影された国鉄の蒸気機関車。運用の減少する中、徹底的に追跡した紀勢本線・参宮線のC57形をはじめ、関西本線、和歌山線、中央西線、七尾線、日中線の機関車が鮮やかによみがえる。(昭和45年〜昭和48年撮影)

 

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和歌山線 C58・C11

C58形牽引の旅客列車が近畿地方で唯一のスイッチバック駅である北宇智駅に停車。貨物列車にはC11形の後補機が連結された他、旅客列車でも回送を兼ねたC58形の重連が見られた。

関西本線 8620・D51/亀山機関区 C50

8620形+D51形の重連で運転された臨時快速「汽車ポッポ柳生号」。奈良運転所に入換え用として1両だけ配置されていた88638号機が紀伊田辺機関区に転属することになり、さよなら列車が運転された。亀山機関区では入換用に活躍するC50形の姿も。

紀勢本線・参宮線 D51

レム5000形やタキ19000形も連結された車扱い貨車を牽引する亀山機関区のデゴイチたち。後藤式デフレクターを装備したD51499号機も活躍する。

紀勢本線・参宮線 C57

C51形引退後の旅客運用を担当していたC57形も、亀山機関区では110号機・148号機と、密閉式ギャブ・船底形テンダの4次型198号機の3両のみとなり、定期運用は亀山—伊勢市間の821列車と826列車の1往復となる。その他にオハ80形やスロ62・スロフ62形などの団体臨時列車も多数牽引し、イベント列車「鉄道100年記念号」の先頭にも立った。また、時には貨物列車も牽引した。

中央西線 D51

独特の集煙装置を備えた木曽福島機関区と中津川機関区所属の機関車が、重連やプッシュプルで貨物列車牽引する塩尻—多治見間。同線最後のSL旅客列車となった臨時列車「木曽路D51号」も運転された。上松駅では入換用のC12形が構内を奔走。

七尾線 C58・C11・C56

昭和48年まで3年間運転され、最後のSL牽引の旅客列車となった「ふるさと列車おくのと号」。運転日には、七尾駅でC58形から、日頃は七尾機関区で入換えに従事するC11形に牽引機を交代。代わって日頃は貨物列車を牽引するC56形が入換え作業を行った。

会津若松運転区 C11・D51/日中線 C11

会津若松運転区の扇形車庫には、磐越西線のD51形と会津線・只見線・日中線で活躍するC11形の姿が。日中線を走るのはC11牽引の混合列車。無煙化後も廃止直前まで運転された。

 

ナレーター:羽川英樹

撮影・監修:奥井宗夫

監修:宮澤孝一・山邊誠

ブレーン:伊原薫

構成・演出:宮地正幸

 

【奥井宗夫氏  略歴】
三重県松阪市在住。昭和11(1936)年生まれ。23歳で8ミリカメラを手にして以来、鉄道車両を追って日本各地を行脚。青果業を営むかたわら、四半世紀以上にわたって撮り集めたカラーフィルムは約280本にもおよぶ。松阪レールクラブ会員。


制作:株式会社 動輪堂