よみがえる総天然色の列車たち第2章(22)

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蒸気機関車篇〈後編〉 奥井宗夫8ミリフィルム作品集

品番: DR-4182 本体価格3,800円+税

ドルビーデジタル 83分

2015年2月21日発売

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昭和47年、日本鉄道100周年を契機に各地で軽便鉄道の蒸気機関車が一時復活。その一方で国鉄の蒸気機関車はいよいよ数を減らし、翌48年には、紀勢本線・参宮線・関西本線の蒸機たちは、ついに最後の日を迎えた。しかしその後、東海道本線・大阪―神戸間開通100周年記念で運転されたC612牽引による「SL白鷺号」や、大井川鉄道など各地で蒸気機関車復権の気運が高まる。そんな時代の蒸気機関車の姿が、鮮やかによみがえる。(昭和43年〜昭和56年撮影)

 

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西武鉄道山口線

廃止された頸城鉄道から貸し出された明治生まれのコッペル2号機が活躍。井笠鉄道のオープンデッキの客車を牽引した。

石原産業専用鉄道

三重県四日市市にある石原産業専用鉄道。ドイツ・ハノーバー生まれの明治の古豪B6形2412が、戦後生まれのS108とともにひっそりと貨物を牽引していた。しかし、昭和43年ついに引退。最後の日を迎えた。

尾小屋鉄道No.5

三重県の遊園地で開催された鉄道開業100周年のイベントで、石川県の尾小屋鉄道から来た蒸気機関車No.5が運転された。

紀勢本線 C58

通常は信楽線・草津線の貨物を牽引して亀山―信楽間を走るC58形が、紀勢本線・参宮線で12系客車の団体列車を担当。時にはC57形に代わって、紀勢本線・参宮線に唯一残る定期旅客列車の先頭にも立った。亀山機関区に残る3両、66・312・353号機の姿を追う。

奈良運転所 D51

昭和47年10月、紀勢本線・参宮線の貨物列車は、奈良運転所のD51形により牽引されていた。同運転所では最後のはなむけにと、多くのデゴイチに、「つばめ」「ピースマーク」「月と雁」など、デフレクターに様々な装飾が施されていた。関西本線の難所・加太峠ではD51形が旅客列車や貨物列車の先頭に、また後押しにと奮闘していたが、後任となるディーゼル機関車が投入され、デゴイチは後補機に徹するようになる。

さよならSL

昭和48年8月〜9月。亀山機関区のC57形・C58形と奈良運転所のD51形、最後の2ヶ月間の姿を丹念に追う。

亀山駅 昭和48年9月30日

亀山機関区の蒸気機関車最後の日。紀勢本線・参宮線最後の旅客列車821列車・826列車の乗車撮影、ヘッドマークを掲げての奈良運転所への重連回送、DD51にバトンタッチした列車のこの日限りの蒸機運転復活など、亀山駅の一日をドキュメント。

SL白鷺号

昭和49年5月、大阪—神戸間開通100周年の記念に「SL白鷺号」が大阪—姫路間で運転された。牽引するのは梅小路蒸気機関車館で動態保存されているC61形2号機。山陽本線での運転は、最初で最後となった。

C11312

後に大井川鉄道で動態保存機となるC11312が、昭和51年に三重県の「ドライブインあら竹」に静態保存された際の設置作業の一部始終を記録。

大井川鉄道

国鉄で蒸気機関車の営業運転を終えた翌年の昭和51年から、いち早く蒸気機関車の運転が復活。タイから帰国したC5644が、C11227とともにSL急行「かわね路」の牽引機として活躍する姿をとらえる。

 

ナレーター:羽川英樹

撮影・監修:奥井宗夫

監修:宮澤孝一・山邊誠

構成・演出:宮地正幸

 

西武鉄道承認済/大井川鐵道商品化許諾済

 

【奥井宗夫氏  略歴】
三重県松阪市在住。昭和11(1936)年生まれ。23歳で8ミリカメラを手にして以来、鉄道車両を追って日本各地を行脚。青果業を営むかたわら、四半世紀以上にわたって撮り集めたカラーフィルムは約280本にもおよぶ。松阪レールクラブ会員。


制作:株式会社 動輪堂