ザッツ北陸本線
2015年3月14日の北陸新幹線金沢開業により、北陸本線・金沢−直江津間はJR西日本から第三セクター鉄道に移管され、特急「はくたか」「北越」・寝台特急「トワイライトエクスプレス」は全て廃止された。運転区間が縮小された特急「サンダーバード」「しらさぎ」や、最後の国鉄急行形電車475系なども織り交ぜながら、越後湯沢−金沢間を撮りおろし走行映像で記録。上越線・北越急行ほくほく線・信越本線とともに、北陸本線金沢−直江津間の忘れ難き鉄道風景を辿る。
■上越線・越後湯沢→北越急行ほくほく線→信越本線・直江津
在来線最高速度の時速160㎞/hの北越急行ほくほく線を経由し、越後湯沢−金沢間で運転された特急「はくたか」。JR西日本と北越急行の681系・683系がそれぞれ使用された。ほくほく線の普通列車の一部は、日本初のシアター・トレイン「ゆめぞら」で運転。
■北陸本線・直江津→糸魚川
特急「はくたか」は、1969年の電化にともなうルートの変更により頸城(くびき)トンネル内に設置された筒石駅や、梶屋敷−糸魚川間の交直セクションを通過する。
■特急「北越」
金沢−新潟間の都市間輸送を担い、全列車に485系が使用される最後の特急となった。かつて特急「いしかり」にも使用された旧国鉄色の編成も活躍した。
■糸魚川→泊
親不知(おやしらず)をはじめ、北アルプスが日本海に落ち込む険しい海岸に沿いを走る。特急の合間を縫って413系による普通列車も運転。
■寝台特急「トワイライトエクスプレス」
24系客車を同じカラーのEF81形が牽引。日本最長距離の旅客列車として下りは大阪−札幌間1,495.7㎞を約22時間、上りは1,508.5㎞を22時間50分で走破した。
■泊→富山
圧倒的なスケールで迫る立山連峰を仰ぎ見ながら列車たちは疾走する。
■475系
451系・471系に始まる交直両用の長距離用電車のパイオニア。現役最後の国鉄急行形電車となったが、新幹線開業と引き換えに引退。
■富山→高岡
大阪−富山間の特急「サンダーバード」と名古屋−富山間の特急「しらさぎ」は、七尾線に乗入れる一部の「サンダーバード」を除き、金沢−富山間の運転を終了した。
■高岡→金沢
第3セクター化後も「日本海縦貫線」の一部として継続される貨物輸送。永らく活躍してきた、交流50・60ヘルツと直流の3電源対応のEF81形にも、引退の日が近づく。
ナレーター : 羽川英樹
監修 : 山邊誠 伊原薫
構成・演出 : 宮地正幸
制作 : 株式会社 動輪堂
JR西日本商品化許諾済/JR東日本商品化許諾済/JR貨物商品化許諾済/北越急行株式会社商品化許諾済