モノクロームの列車たち1

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蒸気機関車〈北海道〉篇 上杉尚祺・茂樹8ミリフィルム作品集

品番: DR-4183 本体価格3,000円+税

モノクロ ドルビーデジタル 61分

2015年12月21日発売

 

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昭和40年代中盤から後半に撮影された、消え行く蒸気機関車を中心とする国鉄線や路面電車の姿。上杉尚祺・茂樹兄弟が全国を駆け回り、モノクロ―ムにこだわって撮影した貴重な未公開8㎜フィルムを発掘し、地域別に再構成して紹介する。(昭和43年〜昭和50年撮影)

 

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函館本線 松前線

日本最大の貨物用蒸気機関車D52形が、最後の働き場所となった函館本線に集結。ここではD52形からの改造で誕生した、やはり最大の旅客用機関車C62形も最後の活躍を見せた。函館―小樽間では急行「ニセコ」を牽引。長万部―小樽間では重連で任に当たり、運用離脱直前には三重連での運転も実施された。また函館本線ではD51形も旅客列車を牽引。松前線ではC58形の姿が見られた。

 

室蘭本線 日高本線 留萠本線 羽幌線

大平原に伸びる室蘭本線の直線区間をD51形が長大な貨物列車を牽引。苫小牧で分岐し、襟裳岬方面へと路線を伸ばす日高本線では2灯のヘッドライトを備えたC11形が活躍した。留萌本線・羽幌線では国鉄最後のSL形式D61形が全国で唯一運用され、貨物列車の先頭に立った。

 

宗谷本線 天北線 興浜北線 名寄本線

日本最北の路線・宗谷本線をC55形が駆け抜ける。周辺に路線を伸ばした天北線・興浜北線は後にいずれも廃止。9600形が重連で天北峠に挑んだ名寄本線も、後に「本線」としては唯一廃止された。

 

石北本線

生田原―金華間に設置された常紋信号場はスイッチバック式。D51形が旅客列車を1両で牽引し、貨物列車は前補機や後補機に9600形を従えた。

 

この作品は、かつて撮影された8ミリフィルム映像を編集したものです。一部、当時の撮影環境に起因する見づらい場面、フィルムのキズや経年化による退色・変色が発生している場面などがありますが、いずれもたいへん貴重な映像ですので、そのまま使用しています。ご了承ください。

 

撮影・監修:上杉尚祺・上杉茂樹

構成・演出:宮地正幸

 

【上杉尚祺氏  略歴】
京都市在住。昭和15(1940)年生まれ。昭和43年、電化完成直前の東北本線・奥中山の三重連を皮切りに列車の撮影を開始。東映京都テレビプロダクションに入り、助監督としてキャリアを重ねながら、蒸気機関車の撮影を続ける。後に映画監督となり「三匹が斬る!」「水戸黄門」など数々の作品を発表し、現在も太秦の東映京都撮影所で「土曜ワイド劇場」などの監督として活躍中の現役映画人。

 

【上杉茂樹氏  略歴】
川崎市在住。昭和24(1949年)生まれ。尚祺氏を筆頭とする5人兄弟の末弟で四男。18歳の時、尚祺氏に誘われて蒸気機関車の撮影に同行したのをきっかけに、蒸気機関車と撮影の魅力に取り付かれる。アルバイトで蓄えた貯金で撮影のために中古車を購入し、以来全国各地への大撮影旅行を繰り返した。現在はプロフォトグラファーとして活躍中。


制作:株式会社動輪堂