ザッツ阪和線・紀勢本線【ブルーレイ】
国鉄時代から通勤路線として発展する一方で、大阪と南紀方面とを結ぶメインルートとしての役割を担ってきた阪和線。関西空港線開業後は、281系特急「はるか」や223系・225系「関空快速」が運転される空港アクセス路線ともなった。2015年に引退した381系や新登場の289系など様々な車両の特急「くろしお」。大阪・和歌山間の都市間輸送を担う紀州路快速。そして103系・205系が姿を見せる普通列車。多様な車両たちが織りなす阪和線・関西空港線の鉄道風景を、撮りおろし走行映像で紹介する。
【阪和線】
■新大阪→天王寺
特急「くろしお」と「はるか」は梅田貨物線・大阪環状線を経由して、関西本線・大阪環状線の列車も発着する天王寺駅の掘割部に到着。連絡線を通って阪和線に進入する。阪和線専用の地上ホームは発祥の阪和電気鉄道時代からの頭端式。
■天王寺→杉本町
戦前に建設された天王寺からの高架橋は、2006年に我孫子町駅付近まで延伸。普通列車には様々なタイプの103系・205系が使用される。
■杉本町→鳳
鳳駅は阪和線の運転上の要衝で、デイタイムの天王寺発の普通列車は当駅止まりとなる。駅の南側には吹田総合車両所日根野支所鳳派出所が設置されている。
■羽衣線
鳳駅から阪和線の支線が分岐。通称・羽衣線と呼ばれ、東羽衣までの1駅・1.7kmの区間をワンマン改造された3両編成の103系が往復する。
■鳳→和泉府中
富木(とのき)・北信太(きたしのだ)・信太山(しのだやま)と難読駅が連続する。
■和泉府中→日根野
高架化工事中の下松−東貝塚間。下り線は2015年に完成し、東岸和田駅では高架ホームを使用。関西空港線の開業で要衝となった日根野駅では、「関空快速」「紀州路快速」が分割・併合を行う。
■関西空港線
りんくうタウン−関西空港間は、第三セクターの関西空港鉄道が施設を保有し、JR西日本と南海はその施設を借りて同じ複線の線路を共用する。南海の駅と並列に設置された関西空港駅は空港第1ターミナルに直結する。
■吹田総合車両所 日根野支所/281系
281系の形式紹介。屋根上にはJRマーク、6号車・クハ281形には現在は使用停止となった荷物スペースが残る。
■日根野→和歌山
桜の名所・山中渓駅を過ぎると和歌山県に入る。
■和歌山
阪和線と「紀州路快速」の終点。紀勢本線や和歌山線の列車と接続する。
【紀勢本線】
■和歌山市→和歌山
南海電気鉄道との共同使用駅・和歌山市−和歌山間を、2連の105系が折返し運用される。
■和歌山→御坊1
381系の新宮行き上り特急「くろしお」が出発。「きのくに線」とも呼ばれる紀勢本線を南下する。
■381系
クロ380形「パノラマグリーン車」や4号車の「パンダシート」など車内や走行映像を紹介する。
■和歌山→御坊2
この区間の普通列車には主に吹田総合車両所日根野支所に所属する223系と225系が活躍。
■283系
1996年に「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」の列車名でデビューした、JR西日本が製造した唯一の振り子式電車。クロ283形パノラマグリーン車など車内や走行映像を紹介。
■和歌山→御坊3
引退した381系に代わって、北陸本線の特急「しらさぎ」用683系から改造の289系が運用を開始。
■御坊→白浜
普通列車は日中、クモハ113・112形2000番代が2連で活躍。朝と夜の一部列車には117系4連の姿も。紀伊田辺以南は105系2連の独壇場となる。白浜駅の留置線には、白浜以北限定運用の289系はじめ各特急形車両が待機する。
■白浜→串本
381系引退後は、287系が新宮駅まで運転区間を延伸。双子山信号場では、287系同士の交換も行われる。
■串本→紀伊勝浦
沿線有数の絶景ポイント・橋杭岩など、紀勢本線らしい車窓風景が次々と展開。紀伊勝浦駅にはJR東海から1日3往復の特急「(ワイドビュー)南紀」が乗り入れる。
■紀伊勝浦→新宮
新宮鉄道が大正時代の1913年に全通させたこの区間は、急カーブが連続する。2014年には「トワイライトエクスプレス」の編成も入線。新宮駅では、381系「くろしお」の発着や本線を使って行われる入換え風景を収録。
【映像特典】 夜明けの日根野支所
ナレーター : 羽川英樹
構成 : 伊原薫
監修 : 山邊誠
演出 : 宮地正幸
制作 : 株式会社動輪堂
JR東海承認済/JR西日本商品化許諾済