名鉄プロファイル 〜名古屋鉄道全線444.2㎞〜 第4章
私鉄屈指の全長444.2㎞の路線を愛知県・岐阜県に伸ばし、「名鉄」の名で親しまれる名古屋鉄道。撮りおろし走行映像に空撮・駅撮を交えながら、全20路線を、主な駅・施設・車両とともに紹介する。第4章では常滑線をはじめとする知多半島の各線と、唯一の独立路線である瀬戸線の計6路線を辿る。
■名古屋本線 名鉄名古屋一神宮前
常滑線 神宮前一大江
名鉄名古屋駅を出発した「ミュースカイ」は、神宮前駅から常滑線へ。2015年に登場したEL120形が、廃車回送の牽引機として舞木検査場から大江駅までプッシュプルで運転される姿も見られる。
■築港線
大江―東名古屋港間わずか1駅、営業運転は朝夕のみの路線。その途中には今や貴重な存在となったダイヤモンドクロスが設置され、新車搬入の際には2度通過する。/p>
■常滑線 大江一常滑
名鉄では唯一となる2層構造の太田川駅は河和線が分岐する拠点。かつては伊勢湾の海岸沿いだった直線区間を、ミュースカイが最高時速120kmで疾走する。乗客の多い時間帯には2編成を併結した8連でも運転される。
■空港線
中部国際空港への鉄道アクセス線として建設され、開港前年の2004年に暫定開業。全長1,076mの橋梁で海を渡って、完全バリアフリーで空港と直結する中部国際空港駅へ。
■河和線
急平日、1000系・2200系など一部特別車の特急は通勤時間帯と夜間のみの設定。朝にはわずかながら快速特急も運転される。末端の富貴―河和間は特急・急行とも全駅に停車する。
■知多新線
1980年に単線で全線全通。駅間距離が名鉄最長・5.8㎞の富貴―上野間間には、後に別曽池信号場が設置された。野間―内海間には、未成となった小野浦駅の構造物が残る。
■瀬戸線
現在のターミナル・栄町駅が完成する以前は、名古屋城のお濠に旧線が敷かれていた。明治時代に開通した区間では、当時からの急カーブが多く残る。かつて車両基地が置かれていた喜多山駅付近では高架工事が進行中。これに伴い、4000系で統一されていた路線に、2016年には3300系が導入された。
ナレーター:羽川英樹 構成:伊原 薫 演出:宮地正幸 制作:株式会社動輪堂
名古屋鉄道商品化許諾済/豊橋鉄道商品化許諾済/JR東海承認済