可部線 〜最後の秋を走る〜
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■可部線について
山陽本線横川から分岐する可部線は、私鉄線として開業した横川−可部間の電化区間と、国鉄線として開業した可部−三段峡間の非電化区間に分かれる。可部線は、私鉄線として1909(明治42)年に横川−古市橋間が開業、更に2年後に古市橋−可部間が開通した。1936年に国有化、その後次第に路線は延びていったが、三段峡まで到達したのは、最初の区間開業から実に60年後の1969(昭和44)年7月のことだった。
■非電化区間 可部〜三段峡間
・乗車日 平成15年11月14日
・天気 快晴
・可部発 三段峡行 237D
キハ40-2047 + キハ28-3014 + キハ47-95
廃止の可部線非電化区間は、広島市安佐北区の可部駅から山県郡戸河内町の三段峡駅を結ぶ46.2kmの路線。キハ40系は太田川に沿って山あいを縫うようにゆっくりと登ってゆく。太田川を何度も渡りトンネルや急勾配など変化に富んだ路線で、車窓からの風景は飽きない。途中の加計から先は1969年の開通部分で、幾分近代的な感じだ。終点の三段峡は名勝「三段峡」の入口に位置する。線路はここで切れるが、この先、山陰本線浜田までを結ぶ今福線として計画されていた。
■電化区間 広島〜可部間
・乗車日 平成15年10月28日
・天気 快晴
・広島発 可部行 755M
クハ104-23 + クモハ105-530
可部線電化区間は、広島市西区の横川駅と広島市安佐北区の可部駅を結ぶ14.0kmの路線。広島を出発した可部行きの 105系は、山陽本線を3.0kmほど走り、横川から可部線に入る。元私鉄線とあって路地裏を走るかのように、くねくねと住宅地を抜けてゆく路線だ。単線だが交換駅も多く、日中でも列車は約20分間隔で、区間運転も含め1日70往復以上が運転されている。
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・運転士の喚呼、車内放送を収録
・正面展望以外の映像も、適時、小画面で紹介
・駅名・橋梁名・隧道名・離合列車名を字幕表示
・走行シーンを収録
■映像特典『最終日の模様』
惜しまれつつも非電化区間は2003年11月30日限りで廃止となった。最終日の模様を収録。